じゃがポックル

昨日、旭川より帰りました!

こちらはやはり暑いですね~。もう少しいたかったなあ(笑)。
北海道ではいろいろあったのですが、印象に残ったことを時系列に書いていきたいと思います。

<8月1日(土)>
札幌ー旭川間の高速道路をドライブ中、右車線を気持ちよさそうに過ぎ去っていく車が・・・と思ったら、後ろから凄い勢いで現れたパトカーに捕まってました。「安全運転でよかった」と思った瞬間でした。

旭川到着後、旭川出身の作家である三浦綾子さん(作品は「氷点」などが有名です)の記念文学館へ。
将棋ファンでもある三浦夫妻のお宅に小野さんはよく遊びに行っていたそうです。また現在、北海道将棋連盟の理事長には三浦綾子さんのご主人である三浦光世さんが務められています。文学館で夫妻について初めて詳しく知ることができました。深く感動しました。

夕方に棋士メンバーと待ち合わせ。K林さん、M岡さん、元奨励会のK一郎さん、小野さんと親交の深かった方々です。
夜は旭川のホテルにて昇級のお祝い会をして頂きました。旭川中央支部の皆さん、小野さんご両親、札幌からはニイダさん、俊雄くんが来てくれました。ありがとうございました。
また僕の隣には三浦光世さんが座ってくださいました。先ほど文学館で感動したばかりで、その張本人が目の前にいるというのは、なんか不思議な気持ちでした。色んな話を聞かせていただき、何にも代え難い貴重なひとときでした。

そんな歓談中、ウェイトレスの方がうっかり僕の背中に赤ワインを。シャツもズボンも赤く染まってしまいました。赤ワインは飲むと美味しいですがこぼすと非常に強敵です(笑)。最近楽しいこと続きだったので、たまにはいいですかね。(ホテルの方にはこちらが恐縮するほど誠意ある対応をして頂きました。)

<8月2日(日)>
午前中は小野さんのお墓参りに。3年ぶりになります。朝から強い雨でしたが、お墓参りの瞬間だけは小雨になりました。
小野さんに昇級の報告をしてきました。喜んでくれているとは思いますが「まだまだこれから」とも思っているでしょう。またいい報告をしにきたいと思います。

午後は「小野敦生メモリアル将棋大会」が行われ、棋士メンバーはひたすら指導将棋を。会場には数十人の方がいらして大盛況でした。小野さんが亡くなって17年経ちますが、来るたびに大会が盛んになっているように思います。

天国の小野さんも喜んでいることでしょう。大会の盛況はひとえに旭川の皆様のおかげですが、「小野さんの優しい人柄があったからこそ」とも思います。なんかクサイ言葉になってしまいますが、旭川の皆様や訪れる棋士の心には小野さんはずっと生きているんだなと思いました。

<8月3日(月)>
小野さんが旭川に遊びに来た棋士をまず案内したという常磐公園を散歩してから、早めの飛行機で帰りました。
旭川空港にて入手困難と言われる「じゃがポックル」を発見し、即購入。以前、T山くんのお土産でもらって非常に美味しかった覚えがあります。彼と近く会う予定があるのでお返ししないと(笑)。

旭川の皆様、大変お世話になりました!またお会いできるのを楽しみにしています。

明日は箱根にて「盤樹の森」イベントに参加してきます!これで遠征(箱根はたいして遠くないですが)も一段落ですね。

※ちなみに小野さんとは17年前に31歳で急逝した当時プロ棋士五段の小野敦生さんです。僕の兄弟子で、とてもかわいがってもらいました。小野さんとのことは自伝本「泣き虫しょったんの奇跡」にも書かせて頂いたので、興味ある方はご一読を。

コメント

  1. はじめ より:

    おのちゃんとは中学生の同級生です。野球が上手くて頭も良かったです。いつも「はじめ!」と私のことを呼んでくれていまいした。NHKで将棋の番組に出ていたこを思い出します。「おのちゃんが亡くなった」と母に聞いたとき、びっくりしました。

  2. 瀬川 より:

    皆様、いつもコメントありがとうございます!

    >星組様
    「連盟の瀬川さん」今月は紙面の都合により、休載でした。せっかくご購入頂いたのにすみません。来月号は掲載される予定です。

    >nishisan様
    ご丁寧にありがとうございます。いろいろお気遣すみません。私の服は基本、安物ですので(笑)気にしないでください。羽生さんと三浦さんとのエピソードは興味深く読ませていただきました。

  3. 通りすがり より:

    恥ずかしながら、先日図書館で初めて「泣き虫~」を読ませていただきました。
    今までメディアを通じて知ったつもりでいましたが
    瀬川さんのこと、奨励会員の気持ち、そこを退会したもののつらさ
    いろいろなものが詰まっていてとても考えさせられるものでした。

    陰ながらこれからも応援させていただきます。

  4. ゆう より:

    北海道お疲れさまでした。
    道中で小麦畑やラベンダーはみれたのでしょうか?北海道の景色に感動した記憶があります。
    自分も北海道に行った時に警察に捕まった車を何台も見ました。無事に帰ってこれて何よりです。じゃがポックルは空港のおみやげ屋等を見ているといきなり売り出してすぐに完売します。
    買えて良かったですね。箱根も涼しいのでお仕事頑張って下さい。

  5. 宿り木 より:

    私は北海道に行ったことはありませんが、瀬川先生のブログを拝見すると、行った気分ですね!次は箱根が楽しみです!

  6. nishisan より:

    私には羽生七冠王を三浦綾子さんとのご対面にご案内した思い出があります。
    棋聖戦を旭川で予定していたのですが谷川浩司さんをストレートで破られ、七冠王となって、旭川入りされました。
    三浦光世さんから将棋の手ほどきを受けていた綾子さんは、小説『千利休の妻』のなかで将棋の場面を何度も使われ、光世さんともども、将棋フアンでありました。
    羽生七冠王も三浦綾子さんの小説を呼んでいるファンでしたので、私が三浦家にご案内いたしました。光世さんは箱入りの立派な将棋盤を持っておられましたので、ふたの底に羽生七冠王が揮ごうされたのです。

  7. nishisan より:

    旭川でお祝いを開いていただいたホテル支配人です。誠に申し訳ございませんでした。
    お預かりした服は染み抜き専門店で染み抜き中です。今しばらくお待ち下さい。
    ホテルのミスを温かくフォローしてくださった記述に深く感謝申し上げます。
    私の兄弟は大の将棋フアンです。ご活躍を祈念申し上げます。

  8. 自陣の馬 より:

    ご無沙汰しました。
    *
    昇級後の露出物(まるごと90分、豊川さんとの対談、将棋世界など)知ってるものは全部見てますよ!でも中々書き込むヒマがありませんでした。
    *
    正直、対局がないのはファンとしてもちょっと寂しいです。来年からはそうもいかなくなるので、今のうちにできることをなさっているということだと思いますが。
    *
    とにかく小野さんへ良い報告ができたことは自分のことのようにうれしく思います。小野さんはC1組の1ケタくらい行っていたと思うので、1つでも上を目指してください。小野さんのためにもぜひ実現してください!
    *
    それでは、忘れ(られ)た頃にまたお邪魔したいと思います。

  9. まる より:

    学生のころホテルでバイトをしていて高価な留め袖にビールをこぼしたことがありました。御夫人はにっこり笑って許してくださいました。今から考えても青くなります。私もこんな大人にならなければと思いました。瀬川先生はどんな反応されたんでしょう?気になるところです。

  10. haru7 より:

    北海道から無事帰られて安心しました。
    スピード違反で捕まらなくて幸いでした。
    三浦綾子さんの氷点は、高校の時、朝日新聞の連載を読み、内容に感動しました。
    主人公の環境が、大変複雑で、当時人生について深く考えさせられたことを覚えています。
    三浦夫妻は、敬虔なクリスチャンで、作品がいろいろあり人生の参考になります。

  11. 星組 より:

    とても楽しく過ごせたようで良かったですね。赤ワインは手強いです!ゆえに私は白ワイン派です。
    じゃがポックルは、コンビニで販売されている「じゃがビー」と似ているので、じゃがポックルを食べたくなったら、じゃがビーをどうぞ。
    「将棋世界」の発売日だったので、ウキウキして探したら「無い!」、「連盟の瀬川さん」はお休みなのでしょうか?トホホなので、氷点を読んでみます。因みに何年か前にドラマは見たことあります。

  12. chara より:

    文中ニイダは 世間一般では ニーダが正しい。

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