今日、福岡より帰ってきました。
金曜は「福岡将棋会館」にて名人戦第3局の大盤解説。俗に「終盤の長い将棋は面白い」といいますが、ここまで面白い将棋はそうないでしょう。たまたま帰郷していた中田(功)七段の飛び入り参加もあり盛り上がりました。
土曜は福岡支部、筑紫野支部の子ども達と指導対局。
夕方に久留米に移動して「第33回西日本久留米王位戦」の審判長として前夜祭へ参加しました。
九州・山口・沖縄のアマチュア将棋のチャンピオンを決める本大会。前々から知ってはいましたが、現場は初めて。前夜祭のあと4次会まで行ったのですが、このときのことは一生忘れられないでしょう。
とにかくよく飲む人ばかり。「お酒を飲むのも勝負のうち」といった感じでピッチが早く勢いが違います。「九州恐るべし」です。僕もついフラフラになるまで飲んでしまいました。
翌日はホテルロビーに午前8時集合でバスにて対局場所へ移動することになっていたのですが、「こんなに飲んでみんな明日大丈夫なのかな」と心配になったほどです。
日曜の大会当日、目が覚めたらなんと午前7時50分。。。このときほど慌てたことはありません。遅刻者はおらず、一番危ないのは僕でした。
恥を忍んで、このときのある失敗について書くと・・・。
大急ぎで着替えて、散らばっている荷物をカバンに詰めて、忘れ物が無いのを確認し、部屋を出ました。なんとか集合には間に合ったのですが、対局場所に移動後、カバンを覗くと見慣れない電気コードが目につきました。
「なんだこれ?」
どうやら電気ポット用のもののようです。そこでハッと気づきました。
カバンにつめる際、自分の携帯充電器と思ってホテル備品である電気コードも持ってきてしまったのです。
ホテルに電話して、事情を話したら向こうの方がクスクス笑っていました。あとで返しにいきましたが、バツが悪いというか非常に恥ずかしい。「慌てるとロクなことがない」という見本で、皆さんもお気をつけてください。
大会は既報の通り、高校生の久保田さんが初出場での優勝。並みいる強豪を強い内容で勝ち上がられていてお見事でした。おめでとうございます!
設営、記録、秒読みなど本大会の運営を福岡大学の将棋部員の方たちが手伝われていましたが、皆とても楽しそうだったのが印象的でした。
こうした手伝いの若い方達の「自分もいつか選手としてこの大会に出たい」という思いが「33回」という長い歴史を築いているのだと感じました。前夜も含め(?)本当に楽しく素晴らしい大会でした。
主催の西日本新聞社様、また3日間いろいろ面倒を見て頂いたS平さん、K堂さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました!
さてタイトルのNHK杯広瀬戦。ご覧頂いた方、ありがとうございました!!
ちなみに最後、一手詰の局面まで指したのは僕の勘違いです。
テレビ将棋や公開対局で負けるとき「観戦者が分かりやすく、解説者がやりやすく」と、詰みギリギリまで指すように心がけてはいるのですが、さすがに一手詰まで指したことはありませんでした。
「△83金で投了しよう」と思って、▲84同玉とした瞬間△94金の一手詰にきづきました。地味なポカでお恥ずかしい限りです。
このように全体的にミスも多く残念な結果になりましたが、自分の力は出せたかなと思います。
もっと実力をつけて、また出られるよう頑張ります!
コメント
勘違いだったわけですか。
納得。
松宮さん・・・瀬川先生の戦いの軌跡をご覧になられるようでしたら、有料ですが(安いコーヒー一杯位の値段?)NHKオンデマンド(↓のURL)で見れますよ。ただし、放送日から2週間以内位までしか視聴できませんが・・・。
>携帯充電器と思ってホテル備品である電気コードも持ってきてしまったのです
記憶が薄れるくらいに痛飲されたようで楽しそうです。^^
「NHK将棋トーナメント」の感想は、前のスレッドに書いてしまいました。
今あらためてNHKオンデマンドで見直してみると・・・「手はあるもの」ですね。
もう少し強くなって、こういうところでも指し手について、なんとか自分なりの見解を書けるようになりたいです。 (-_-;)
NHK杯戦は、留守録しておいたのですが、もし瀬川さんが負けていたら見るのがつらいので、最後の結果だけ見て消去してしまいました。でも瀬川さんの戦いの軌跡は、勝敗にかかわらず見なきゃいけなかったと思って後悔しています。また頑張ってください!
こんにちは。私もテレビ見ましたよ!
いつもなら、あっという間に時間が過ぎていくのに、この日ばかりはなかなか10時20分がやってこない・・
やっとの事でみることができた瀬川さん、それはそれはカッコ良かったですよ!盤を前に集中しているお姿は、ほんとに素敵です!
テレビ見ましたよ!
スーツ姿がステキでした
頭がいい人は眠りが深いんですね。
私は自分の布団じゃないとよく眠れないので
どこでもしっかり眠れるなんて
うらやましいです
NHK杯戦は楽しむことができました。
私見ですが、途中△1八龍に▲2八歩△同龍が余計だったように思われました。
あそこは単に▲5六香と打って後手の香車を呼び込んでいればどうだったでしょう?
(△同香には▲同馬△3七桂成▲3三香という手順です)
当日、夕方RECしていたものを拝見しました。前期の丸山ー羽生戦の宿題を任されたようでご苦労様でした。また来期も出場できるよう、がんばってください。ちなみに、例の某飲み屋のママさんも見ていたようで、小生にメールありました。
バタバタする先生を見ながら、秒読みしてあげたかったですね(笑)
あ、、詰めるお手伝いがしたかったです。。
色々濃い日々ですね。
遅刻は…(汗)将棋世界に、目覚まし時計の時間前に目覚めるとか、掲載されていたので、まさかでした。
慣れない場所だと慌てますよね。
NHK杯は、緊張した面持ちに見受けられました。
かたがみ先生、親しいからこそでしょうが、「ここで二分使うのは」とか指した後「どうでしょう?」など辛口でヒヤリとしました。また、次の機会を心待ちにしています!
さすがにNHK杯は精鋭揃いで厳しいですね^^;
TV対局は貴重ですし、また次回の登場を期待しております^^
順位戦、がんばってください^^
2年ぶりに待ちに待ったNHK杯を楽しく拝見させて頂きました。また片上さんの解説に中での瀬川さんのプレゼンは見事でした。
負けてしまったけど、一つだけ言わせてください。
瀬川さん、あなたが将棋界を引っ張っていかなければいけないんじゃないですかっ!?
あの場面で、勝てる棋士になることを誰もが待ってるんだよ。
強い棋士を倒す姿が誰よりも似合ってるんだから、瀬川さんはっ!!来年もう一度やろう必ず!!
お疲れ様でした。王位戦ではお忙しそうでしたので声をかけるのは遠慮しました。お話の内容ではとても濃い三日間を過ごされたようですねまたお会いできるのを楽しみにしてます。
僕も△8三金~△8四歩の流れだと思っていました。一手詰みがあったのには気がつかなかった。
NHK杯はいつもビデオに撮って後日に見ているのですが、先に結果を知ってしまっていたので、どれだけ劣勢だったのか不安でしたが、序盤からの乱戦でけっこう際どい勝負だったのですね。一方的に負けたのではなかったようなのでまだ良かったでしょうか。
寝坊と言えば、竜王戦の記録係での寝坊を思い出しますね。海外での出来事だったとは言え、大事な仕事でミスをしないように、これからも寝坊にはくれぐれも気をつけて下さい。
初めてコメントします。先日、私の好きな作家さんとの対談集を拝見し、その受け答えの優しさとユーモアに関心を持ち、瀬川さんの文庫本を購入し何度も読みました。私は作家としての瀬川さんの文章力やブログのセンスにとても惹かれています。
将棋は全く知らなかったのですが、瀬川さんの本を読んでから駒の動かし方を覚えました。
NHK杯は録画したのを見直し解説を数回聞く事でやっと戦略の意味が分かるといったていたらくなのですが…将棋の奥深さにびっくりです。