序盤の変化

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11手目▲7八飛に対して、(1)△7六角▲同飛△2八角が目につきますが、これは罠。▲5五角△3三桂(△1九角成▲1一角成の取り合いは先手よし)▲7四歩△同歩▲8二角成△同銀▲1八飛で後手が駒損となります。以下△3九角打ならば▲3六歩と突き、次に▲3七銀を見せて大丈夫。

NEC将棋部検討陣から出された意見は(2)△3二玉。アマ大会の実戦で指された手だそうです。たとえば▲4八玉ならば、今度こそ△7六角▲同飛△2八角が成立するのではないか。以下▲5五角△1九角成▲1一角成△2二銀▲1二馬△1一香で後手よし。

本譜、瀬川さんは(3)△4四歩と突いて、▲5五角の筋を消しました。久保八段は▲1六歩。△2八角に▲1七香と浮くスペースを作っています。序盤から、両者ともに神経を使う展開となりました。

(松本)

コメント

  1. もーまがBlog より:

    その3(一例)

    「型破り振飛車の急所」(北村昌男 著)に紹介されている一例は下のような形だが、本譜は既に違った形になっている。

    本譜の9手目の▲38銀は挑発的な手に見えたが、ブログ解説によると即角交換~△28角打は成立しない模様。この手が成立するなら、今後美濃囲いに囲え…

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