編入試験

昨日の編入試験第五局は柵木四段の勝ちで、西山女流三冠は残念ながら不合格となりました。

僕はABEMAで解説をやらせて頂きました。簡単に振り返りたいと思います。

まず朝の柵木さんの目つきがヤバかった。藤井聡太さんの連勝を止めたときの勇気くんを思い出しました。鬼気迫る負けられない思いが伝わってきて、これは大変な勝負になるな、と思いました。まだの方はぜひABEMAで見返してほしいです。

対局は柵木さんリードで進みましたが、西山さんも追い込んで激戦となりました。西山さんの12飛からの辛抱はさすがと思いました。

終盤はいかにも剛腕炸裂しそうで逆転ムードでしたが、柵木さんの角取りを放置しての攻め合いの判断が素晴らしかったです。両者力を出し尽くしての名局だったと思います。

ここからは個人の感想です。西山さんのここまでの道のりを考えると、ぜひとも合格してほしかった。

試験官なのだから、相手にプロとしての力があると思えばそんなムキにならなくても、という気持ちもありました。永瀬くんに怒られそうだけど笑

でも昨日の柵木さんを見て、恥ずかしい気持ちにもなりました。清々しい、いい勝負を見せてもらったと思います。

西山さんは少し休んで、簡単ではないですが、ぜひまた挑戦してほしいです。両対局者、本当にお疲れ様でした。

コメント

  1. 自陣の馬 より:

    解説お疲れ様でした。
    一将棋ファンとしてですが、コメントや感想を人前で触れるのは避けてきましたが、瀬川先生のコメントを受けて、私もど素人ながら一言。
    勝負の世界ですから、お互い全力を尽くし合ったというのがとても良かったと思います。結果はその後です。
    終盤の西山女流らしい逆襲も見せてくれたと思います。マセギ四段も悪役になるとわかっていながら勝負に挑んだ姿はプロらしさを感じました。
    しかし、最後の大一番で後手番が決まっていたというのはどうなんでしょうね。瀬川先生の編入試験時は確か全局振り駒で最後まで後手番で戦い抜かれたのですよね。この辺りのプレッシャーは当事者にしかわからないんでしょうけど。
    西山女流とマセギ四段はどちらも他の棋士にはわからないすごい勝負・経験をしたと思います。お二人とも今後いっそう素晴らしい活躍をすると信じております。またご両名ともいっそうファンを増やしたのではないでしょうか。そう思います。
    一言と言いながら長くなりましたが異常です。

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