「（71手目▲４五飛で先手の駒得が広がり）こうなったら天彦はカラいんだよ」（師匠の中田功六段）。佐藤三段得意の展開となったようです。瀬川アマ、いよいよ苦しくなったか――。

瀬川アマも持ち時間を使いきり、両者秒読みとなりました。そして△３四同銀。控え室では佐藤三段勝勢と言われ始めました。

中継スタッフの松本です。現在は67手目▲３四歩まで。控え室では逆転して佐藤三段よしと言われています。「（65手目）▲６三馬まで進んで、後手の２枚の香がやや無力化されました。やはり（58手目の）△７二銀がどうだったでしょうか」（上野四段）

「63手目▲７三馬は気づきにくい好手でした。次に▲５一馬△同玉▲７一飛成があります。きわどい終盤戦になりました」（上野四段）

中継スタッフの松本です。「△７二銀は瀬川さんらしい、がっちりした受けだと思います。しかし先手からは（１）▲７三馬と切りやすくなった意味があります。具体的な手順としては以下▲３四歩△４四銀（△４二銀は▲３三桂で後手玉が狭そう）▲７三馬△同銀▲...

中継スタッフの松本です。現在は△５二香打に対して佐藤三段が考慮に入っているところです。「単に（１）▲３四歩は△５八歩から殺到して後手が勝ちそうです。（２）▲８一飛は△７二銀がしっかりした受け。控え室では現在（３）▲７一飛が検討されていますが...

「控え室では代わりに△５八歩が決め手ではないかと言われていました。対して▲同玉はあたりがきつくなります。よって▲同金と取りますが、△５六歩▲同歩△５七歩が厳しい。以下▲同銀△同桂成▲同金△７七馬 ▲同金△６五桂▲６九桂△４五桂が変化の一例で...