敗着の周辺

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対局終了後、記者会見をはさみながら感想戦は続いています。59手目▲3六歩の局面で、検討陣はほとんど振り飛車乗りでしたが、瀬川さんは指せると見ていました。久保八段も自信はなかったそうです。以後両者は最善を逃しながらも、瀬川さんにチャンス十分の展開となりました。

進んで図は久保八段が▲9一飛と打ったところ。残り時間は久保27分。瀬川1分。

本譜、瀬川さんは(1)△9三香と逃げました。そして▲9二飛成に△8三角と打ち、好局を失ってしまいました。本譜の順が示す通り、▲同竜△同飛▲7二角が飛金両取りとなります。
瀬川さんは図で▲7二飛ならばそこで△8三角と打つ読みでした。これが直後の錯覚につながったようです。

▲9一飛に対しては△9三香ではなく、(2)△8二飛と引き、▲8三歩△5二飛▲8一飛成△5四馬と進める順が優りました。△3六金~△4五角として馬角のラインで迫れば、後手の穴熊玉は受け難くなります。感想戦ではこのあたりが詳細に検討されていました。

本局の詳しい模様につきましては森下九段の解説、および「将棋世界」11月号に掲載される山岸浩史さんの観戦記をご覧ください。

(松本)

コメント

  1. 趣味が囲碁である人の日録 より:

    残念ながら瀬川さんが負けて1勝2敗になりました.

    167手で瀬川さんが投了しました.
    瀬川さんの劣勢になっても粘り強く最後まで指す姿勢が光った一局でした.
    序盤から相筋違い角となり,あまり前例のない将棋になりました.
    内心,瀬川さんは102手目の8三角打ちを悔やんでいるのでしょうか?;;

    次の対局は中….

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