先日蒲田将棋クラブの元オーナー海老澤吉富さんが亡くなられました。
ご病気とは聞いていたのですが、九月某パーティでお会いした時は「映画観に行くよ」と言ってくれて、元気そうに見えたので、「病気良くなったのかな」と思ったくらいでした。なので訃報が信じられず本当に残念です。
蒲田将棋クラブは海老澤さん無しでは語れません。蒲田に来る誰にでも分け隔てなく気さくに接してくれ、個々の悩み事に親身になってくれる人情溢れた方でした。可愛がって貰った棋士女流棋士は数知れず僕もそのひとりです。
奨励会退会後に初めて訪れた将棋道場がこの蒲田将棋クラブでした。
当時はともすれば敬遠されがちな元奨のアマ復帰ということではじめは結構恐る恐るだったんですが海老澤さんのおかげて、アマの方達ともすぐ馴染むことができました。
はじめての社団戦は蒲田チームで出させてもらって、打ち上げでは蒲田の皆さんとよく呑みました(笑)。
プロ編入への運動も応援してくれました。当時会長の米長先生にも会ってもらい、「プロ編入を認めるべき」という熱弁を語ってもらった記憶があります。ほか思い出は数知れません。
昨日の黒沢戦にはプロ入り祝いに海老澤さんから頂いたネクタイで臨みました。
結果は残念でしたが、黒沢くんも海老澤さんに可愛がってもらったひとりです。海老澤さんは振り飛車党だったので(とても筋に明るい将棋でした)もしかしたらその分黒沢くん寄りだったのかも(笑)
いまは奥様、滝さん、ほか周りに「お前も来るか?」と声かけて、大勢で楽しく呑んでいることと思います。
これからも向こうで見守って頂けたら嬉しいです。頑張りますので。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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